堀田 有祐人 (ほたてねこまじん)
STYLYは、UGC(ユーザー生成コンテンツ)をVRやARで閲覧可能にするプラットフォームです。
Unityをフロントエンドとして採用し、WebGL・PCVR・Meta Quest・スマートフォン・Apple Vision Proなど、様々なデバイスに対応しています。
また、BtoB向けには、商品プロモーション用コンテンツの制作から配信までをプロジェクト内で完結させるサービスを提供しています。
株式会社STYLY:https://styly.inc/ja/
エンジニアチームの一員として、主にプラットフォーム基盤の開発を担当。
WebGLやスマートフォンアプリにおけるUnityフロントエンドの機能開発およびメンテナンスを中心に、安定性・効率性の向上に貢献しました。
また、一部のプロジェクトでは、進行管理やタスク整理を行うこともありました。
業務では以下のツールを活用して、開発およびチーム連携を円滑に進めました。
特に大きな役割をしたプロジェクトは以下の通りです。
期間 | プロジェクト名 | 役割 | 使用技術 |
---|---|---|---|
2020/4- | セッション機能 | 実装・開発 | Unity3D,C#,WebRTC,PUN2,VRM |
2020/11- | オフラインツール | 実装・開発 | Unity3D,C#,WPF,OpenSoundControl |
2021/3- | カスタムロゴ機能 | 実装・開発 | Unity3D,C#,AWS(S3) |
2021/9- | (案件)VRカウンセリング | 製作 | Unity3D,C#,VRoid,Final_IK |
2022/1- | スマホアプリの軽量化 | 実装・開発 | Unity3D,C#,AndroidStudio,XCode,gltFast等 |
2022/10- | 画面動画の配信機能 | 実装・開発 | Unity3D,C#,MQTT,MPEG-DASH等 |
2023/6- | 自動アセットテスト | 要件定義・進行 | Unity3D,C#,AWS(S3),GAS(Google Apps Script),Python |
2024/2- | アプリのUnityバージョン更新 | 実装・開発 | Unity3D,C#,AWS(S3),GAS(Google Apps Script),Python |
2024/6- | VisionProでの動作検証 | 実装・開発 | Unity3D,C#,Xcode,Swift |
2024/9- | アプリUIのリニューアル | 実装・開発 | Unity3D,C#,Figma,Photoshop,ClipStudio |
STYLYアプリのオンラインマルチプレイヤー対応。
2020/4-
コロナ時に、VRコンテンツを遠隔地からオンラインツアー形式で閲覧したい要望。
入社後、初めて担当したプロジェクトです。元々アバターの動作や位置同期に興味があり、知見を活かして取り組みました。
特に、ボイスチャットでの立体音響は、数学的な知識を活かして独自に実装した部分であり、違和感なく機能したことが非常に印象に残っています。
PCVRとスマホ、ブラウザで同様の操作感を目指してUIを作成しました。
インターネット環境が無い場所で、シーンを読み込めるようにするツール。
2020/8-
ネット環境の無いイベント会場での、プラットフォームの活用を見越して作成したツールです。
「スマホ、VR関係なく使用できること」「非エンジニアでも使いやすいUI」を意識しました。
ロゴを差し替える機能
2021/3-
案件シーンなどで、アプリのロゴを変更したい需要があり作成しました。
UI修正の他、ロゴを登録するUIや、保存先のDBなど、システムを構築する経験になりました。
2021/9-
案件コンテンツの製作業務です。
カウンセリング用のアバター変更機能の実装を行いました。
また、HMD単体でも自然に座っているように見えるIKを作成しました。
プレスリリース:https://styly.cc/ja/news/hikaly_styly/
2022/1-
メモリ使用量が増え、フリーズすることの多かったSTYLYアプリで、メモリ使用量を監視する仕組みを作り、メモリ圧迫の原因解明に務めました。
2022/10-
イベント向けの画面配信機能のサーバーとフロントエンドの繋ぎこみ担当しました。
同期のためにMQTTを使用し、動画をストリーミングする仕組みを作成しました。
ユーザーがアップロードしたコンテンツを自動チェックする、自動テストシステムを作成しました。
2023/6-
ユーザーのアップロードしたコンテンツが、STYLYアプリ自体のアップデートによって破壊(見た目が変わってしまう)事例があり、その対策を求められました。
コンテンツ数が数万個あり、自力で確認することが非現実的なため、自動テストするアプリを内製しました。
プロジェクト進行のマネジメントから、主導して進めたプロジェクトです。
人の手で半日程度かけて確認していた物を30分程度で自動テストできるため、QA負荷の軽減につながると思い取り組みました。
画像の比較について、単純な値や色の比較では人の目ではわからない差異によってうまくいかない動かなかったため、ベクトル化して比較するなどの工夫を行いました。
2024/2-
APIの更新や、ライブラリのアップデートなど。
アプリ自体のメンテナンス、リファクタリングを行いました。
2024/6-
発売前のVisionProに対応したアプリを作成するために、Simulaterを用いて動作検証しました。
スマートフォンアプリやWebアプリ、VRアプリのUIを作成しました。
2024/9-
STYLYは多くのデバイスが動作対象になるため、フロントエンドの改修も頻繁にありました。
新機能が実装されれば全デバイスのUIにボタンを追加する必要があるため、様々なデバイスを触る機会がありました。
特にVRアプリなどで仕様書にならない部分や挙動で、チャタリングなどの意図せぬ挙動や致命的なバグが発生しないように気を付けて実装しました。
また、スマートフォンアプリではネイティブプライグインを実装しなければいけない機会もあり、それぞれのプラットフォームでの開発環境を行き来する経験になりました。